バスドラムは鳴っているか【前編】
去る2019年秋のこと、JEN機材ウォッチャー界に静かに衝撃が走りました。きっかけはTwitterでの「”here comes my love”のパッドの使い方が人智を超えている!」というちるこばさん(@chillkova)の心の叫びに対するばやっしさん(@yQ9CoJEeO1xJwFZ)によるこの返信ツイート。
here comeも謎なんですがシフクノオトのliveはキックのみ電子ドラム使ってたの、ちるこばさんは気づかれました?🤔
DVDオープニングでもそれが確認できます🤔🤔🤔— ばやっし (@yQ9CoJEeO1xJwFZ) September 17, 2019
…え、シフクノオトのバスドラムって電子ドラムだったの!?さらにリプライでは衝撃の補足情報が。
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全曲です笑
シフクノオトliveバスドラにホールとマイクがないので、おや。。🤔
と思いよく見たらバスドラにペダルやビーターがなく。。
名もなき詩の2番Bメロやオープニングで確認できます! pic.twitter.com/lUf06lslIc— ばやっし (@yQ9CoJEeO1xJwFZ) September 17, 2019
そしてこの界隈のざわつきから2年以上遅れ、私もこの度のリニューアルに向けた機材確認の一環でようやく映像で確認してみました。すると、なんとキックベダルが逆向きにセッティングされているではありませんか!
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こ、これってつまり踵で踏んでいるってことですよね。確かにJENさんのペダルの踏み方はヒールアップのスタイルとは言え、横浜国際総合競技場※公演だけ(ツアー全体を通してだとしても)踵でペダルを踏むというのは大きなプレイアビリティの変化だと思うのですが踏みづらくはなかったのでしょうか。。。
しかし、サウンド&レコーディングマガジン2004年11月号に掲載された横浜国際公演の機材レポートによると、「キックにBEYERDYNAMIC M88とAUDIO-TECHNICA ATM25」と記載されています。んんん?サンレコさん、マイクはおろかサウンドホールすら確認できませんけどその情報本当に合ってますか…?笑
考えられるとしたら横浜国際公演以外では通常のキックペダルを使いつつサンレコで紹介されていたマイクで音を拾っておりその情報がサンレコ取材班に伝わった、、、?などと考えてPADDLEに挿入されている大阪公演と思われる映像を確認すると、ありましたバスドラヘッド中央に集音用のサウンドホール!
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初めての7万人規模の野外ライブということで試行錯誤の結果だったのでしょうか。兎にも角にも、ツアー途中までは通常のキックペダルでバスドラムから音を出していたのに突如としてそもそものシステム(しかも奏法まで)変えてしまうとはやはり「JENさんの機材の使い方は人智を超えている」といったところですね。
しかしそんな謎多きシフクツアーから14年の時を経て、またしてもエレドラ用ペダルが復活する時が来るとは誰が想像していたでしょうか…!後編へ続く。
※現在の日産スタジアムの日産によるネーミングライツ取得前の名称。